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【FreeStyleリブレ】〜そもそも何?〜出来ることは?〜(概論編)

最終更新日時:2021-03-10 18:11:34 
記事投稿日時:2021-03-10 05:52:51 

FreeStyleリブレ1
 
 
当ブログへの来訪を、心より感謝します。
 
日々楽しく血糖値コントロールチャレンジをしているブログ管理人「ShiGe☆」です。以下、「私」と書きます。
 

本記事のサマリ
これから少しずつですが、Abbott社【FreeStyleリブレ】について書いていくことにします。
 
【そもそも何?】
 【FreeStyleリブレ】は、血糖値のトレンドを気軽に把握できるツールです。  
 
【何が出来る?】
 糖尿病の食事療法・運動療法・薬物療法と絡めることで、より有効な血糖値コントロールを実現することができます。 

そもそも【FreeStyleリブレ】って何?

 
 糖尿病患者は、血糖値を管理するために、必要に応じて自分で血糖値を測定します。これを「自己血糖値測定」(SMBG:Self Measurement of Blood Glucose)といいます。  
 
一般的な「自己血糖値測定器」(以下、「SMBG器」と記す)は、指先を専用の針でさして血を出し、それを測定します。
 
※画像出典:pixabay
 
 
一方、本記事で紹介するAbbott社 【FreeStyleリブレ】は「針でささないタイプ」の血糖測定ツール  なんです。
 

 
 
【FreeStyleリブレ】の少し詳しい説明に入る前に、一般的なSMBG器がどういうものか説明しますね。
 

一般的なSMBG器(自己血糖値測定器)について

 
 これ、私が日頃使っているSMBG器です。  
 

 
 
糖尿病患者は、通院している病院から、このようなSMBG器を貸与してもらいます。
 
なお、貸与品は、「測定器」と「穿刺(せんし)器」。一方、「センサー」と「穿刺(せんし)針」は消耗品であり、1回の測定で使い切り。都度、セット購入することになります。
 
以下の価格は2型糖尿病の私の場合(貸与器によっても価格が違うかもしれません)。
 
前述の図、「測定器」から時計回りに…

  1. 「測定器」
    • 自己血糖値測定器本体。専用の「センサー」を装着して、血を測定します。
  2. 「穿刺器」
    • 専用の「穿刺針」を装着して指を刺し、ごく僅かな血を出します。
  3. 「センサー」
    • 穿刺して出した血を入れる部分。「測定器」に装着して使用します。
    • 「穿刺針」とセット(30回分)で ¥3,500-(税込)、病院窓口でもらいます。
  4. 「穿刺針」
    • 穿刺して出した血を入れる部分。「測定器」に装着して使用します。
    • センサーとセット(30回分)で ¥3,500-(税込)、病院窓口でもらいます。
 
この指を専用針で刺して血を出す「穿刺(せんし)」作業ですが、驚くほど痛くないです。
 
ウソをつきました(笑)。「全く痛くないのか」というと違いますね。そこそこ痛いです。
 
では、なぜそんな「痛い」ことをするのかというと「何をどのように食べたら血糖値がどれくらい上昇するのか」などという情報が血糖値コントロールには必要だからです。
 
なので、「バナナ1本食べたら血糖値がどのような動きをするのか」ということなどを適宜把握していきます。
 
このような仮説検証実験をする場合、「食前」「食後30分」「食後60分」「食後90分」「食後120分」のように、だいたい5回くらいの血糖値を計測します。
 
「計測が頻繁過ぎないか?」と思うかもしれません。しかし、糖尿病患者の血糖値の動きは単純ではありません。
 
糖尿病ではない健常者は摂取した糖分に対し、体がしっかり反応してくれるので、通常、食後60分くらいに血糖値がピークとなり、その後、食後120分くらいには、食前と同じ、問題の無い血糖値に戻ります。
 
でも、糖尿病患者の場合は、高くなった血糖値をさげるためのホルモン(インスリン)の量が少なかったり、効きが悪かったりするため、血糖値をうまくコントロールできず、食後血糖値の動きは一筋縄ではいかないのです。
 
人によって、つまり人それぞれの糖尿病の病状によって、摂取した糖質に対する血糖値の上がり方もまちまちです。
 
また、同じ人であっても、そのときの状況(体調など)によっては、同じものを食べても血糖値の上がり具合が違ってきます。
 
そんなこんなで、「食べた物と血糖値の関係」などをしっかり把握するためには、このような仮説検証実験がいろいろと必要なのです。
 
つまり…
繰り返し穿刺することになります。もちろん、穿刺する指は変えますけど、じくじく痛む。そのうち穿刺するのがイヤになるのです…。
 
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また、次のような「測定の流れ」も、なかなか面倒に感じてしまいます。
SMBG器バッグを開き、個々のパーツを取り出す。穿刺器に穿刺針をセット。測定器にセンサーをセット。穿刺する指を選んで、アルコール綿で消毒。(覚悟して・笑)穿刺実行。指を少ししごいて血を出す。センサー部分に血を吸い取らす。約5秒後、センサーが測定結果を表示する。アルコール綿で指の穿刺部分を消毒。測定器からセンサーを外し廃棄(ゴミ箱へ)。穿刺器から穿刺針を外し、これはまとめて通院している病院で渡して捨ててもらう。穿刺針は、フツーにゴミとして出すことはできないのです。
 
以上、穿刺型のSMBG器(指を針で刺すタイプの自己血糖値測定期)の難点をまとめると3つあります。
 
  1. 「測定の流れ」が、なにげに面倒。
  2. 穿刺が、なにげに痛い。
  3. 1回の穿刺測定につき、消耗品である専用「センサー」と専用「穿刺針」で計117円(私の場合)のコストがかかる。
 
で、この3つの難点を「すっかりクリアしてくれる」のが【FreeStyleリブレ】なんです。
 

【FreeStyleリブレ】による血糖値測定

 
 【FreeStyleリブレ】は、コツを覚えれば「血糖値コントロールツール」として十分に活用することができます。  
 
実は、【FreeStyleリブレ】が測定するものは「血糖値」ではないのです。それは後のほうで、しっかりと説明しますのでご安心ください。
 
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さて…
【FreeStyleリブレ】は「リーダー」(測定読み取り)と「センサー」からなります。
 

 
 
「リーダー」の箱のなかには「①専用リーダー」が入っています。これ、使い捨てではなく、ずっと使える代物。実売 税込み¥7,000-前後です。
 
一方「センサー」の箱のなかには「②センサー」と「③穿刺器」が入っています。「③穿刺器」は「②センサー」を組み込んで、上腕裏側などに「②センサー」を装着するための器具です。「センサー」セットは、実売、税込み¥7,300-前後です。
 
ちなみに、「センサー」箱のなかに入っている「②センサー」と「③穿刺器」はそれぞれ1回限りの消耗品。都度、買い求める必要があります。
 
通常、糖尿病患者は(以下、私の場合ね)、病院から「センサー装着期間のみ、リーダー貸与」してもらいます。「センサー」は窓口で¥7,000-支払いました。
 
「センサー」ですが、大きさはは500円玉ほどの丸形で平べったい形状で、「センサー」専用の「穿刺器」(正式名は「センサーアプリケーター」)を使って、上腕の裏側に装着します。
 
装着後は、こんな感じですね。
 

 
 
丸く平べったい「センサー」の裏側には、小さな針が付いていて、それが腕に刺さり常時測定が可能となるわけです。また「センサー」裏側に粘着部分があり、腕に貼り付くように出来ています。
 
なお、「センサー」は装着して14日間のみ有効で、途中で「センサー」が外れてしまったり、14日間が過ぎた場合には、もうその「センサー」は使えません。
 
要するに「センサー」は使い捨て。14日間使い切り、¥7,300-の消耗品!
 
仮に、年間365日、間断なく「センサー」を装着し続けるとすると、365日なら、26個の「センサー」が必要となり、合計で約19万円となります。
 
2型糖尿病患者の場合、ここまで頻繁に必要とはなりません。きちんと仮説検証したいことを事前に決めてから【FreeStyleリブレ】を使うのが理想です。
 
言葉を変えて言うと…

使う目的
血糖値コントロールのためには適正な食事コントロールが必須です。つまり、血糖値をきちんとコントロールできるような食生活が習慣化されているかどうかを定期的に調べ、必要ならその習慣を修正していくという作業が【FreeStyleリブレ】を使う目的です。
 
そんな目的を考慮すると…
年間使用は2ヶ月に1個の「センサー」、年間で6個、約4万4千円あたりが適正で、それで食習慣の定期的な見直しが可能になると思います。
 
ところで…
最初の装着は、自分でやるのは難しいでしょう。なので、医者や看護師に装着してもらうことをお薦めします。特に、初回の装着時には、それなりに使用上のレクチャーを受けることも必要ですからね。
 
私は、最初の装着と2回目の装着は、病院でやってもらいました。
 
2回の装着で使い方は慣れましたので、その後は、自分で「リーダー」と「センサー」をネット購入し自己測定しています。
 
実際の計測は、「センサー」部分に「リーダー」を近づけて計測します。こんな感じです。
 

 
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それでは、【FreeStyleリブレ】のいいところを、ずらずらっと書いてみますね。
  1. 都度センサー購入すると約¥7,000-かかるけど、1日10回測定、14日間で140回測定したとすると、1回当たりの測定費用(リーダー部分の費用は含めず、都度かかる費用で換算)は、50円。前述の穿刺型SMBG器の1回あたり117円と比較すると、半分以下。実際は、最低でも1日20回くらいは計測するので、実測では穿刺型SMBG器の場合の20%以下のコストとなります。
  2. 「小さな針」のついた「センサー」を上腕にさし、それを14日間装着したままだが、ほとんど痛まないし、装着したまま入浴やシャワーも可能。
  3. 測定の度に穿刺型SMBG器のように「穿刺する」というプロセスがなくなり、「リーダー」を「センサー」に近づけるだけで測定完了。都度、指をささなくていいというのは、この上ないメリット。
  4. 「リーダー」の感度は意外と強く、冬場、普通に重ね着した上にコートやダウンなどを着たままでも、読み取りできる。
  5. 最近は、専用「リーダー」以外に、スマホアプリ(iPhoneでもAndroidoでもOK)で読み取れる仕組みが導入された。
  6. 穿刺型SMBG器では、測定値の記録や分析が難しいが、【FreeStyleリブレ】なら、「Free
    styleリブレ専用Web」とパソコン経由で接続することで、装着期間のグラフィカルで詳細な分析レポートをいつでも見ることができる。なお、このWeb経由のパソコン接続に関しては、Windows・Mac(BIG SURでもOK)いずれでも使える。
 

【FreeStyleリブレ】使用上で理解しておくべきこと?

 
【FreeStyleリブレ】使用する上で理解しておくべきことがいくつかあります。
 

  1. 計測値は厳密には血糖値ではない。結果、穿刺型SMBG器の測定値と異なる場合が多い。
  2. 「センサー」は装着して14日間のみ有効。装着14日間未満であっても、センサーが外れる、または外れかかるとその時点で計測不可となる。途中失効の場合、復活はしない。
 

計測値は厳密には血糖値ではない

 
「血糖値」とは血液内を流れるグルコース(ブドウ糖)の濃度のことを言います。
 
一方、【FreeStykeリブレ】では、 間質液中グルコース濃度 を計測します。
 
「血糖値」と「間質液中グルコース濃度」の違いについては、Abbott社の公式Webの図を引用させてもらいます。
 
※図表引用元:https://www.myfreestyle.jp/patient/freestyle-libre/difference.html
 
ここで理解すべきことについても、引用させていただきます。
 


血管を流れる血液中のグルコース濃度が「血糖値」であり、血糖値と間質液中のグルコース値の間には、高い相関関係があることが証明されています。

 
※引用元:https://www.myfreestyle.jp/patient/freestyle-libre/difference.html

 
さらに、「血糖値」と「間質液中グルコース濃度」の動きの違いについては、次の図が分かりやすいです。
 
※図表引用元:https://www.myfreestyle.jp/patient/freestyle-libre/difference.html
 
つまり、「血糖値上昇」場面では、【FreeStyleリブレ計測値】は、穿刺型SMBG器による計測値よりも低めになります。
 
一方、「血糖値下降」場面では、【FreeStyleリブレ計測値】は、穿刺型SMBG器による計測値よりも高めになります。
 
そして、これらの差ですが、「個人差」があります。
 
また、【FreeStyleリブレ】だけに限っても「違い」が存在します。
 
それは「専用リーダーで計測した値」と「スマホアプリで計測した値」の違いです。たいていの場合で、「スマホ値」のほうが「専用リーダー値」よりも若干高めになります。
 
ちなみに、この記事を書いている早朝に【新規のFreeStyleリブレセンサー】を装着しました。
 
その装着時点の各計測値は次の通り。
 

  • 穿刺型SMBG値:118 mg/dL
  • リブレ専用リーダー値: 107 mg/dL
  • リブレ専用スマホアプリ値: 114 mg/dL
 
このときは、食後の血糖値上昇場面であり、
 「専用リーダー値」<「スマホ値」<「穿刺型SMBG値」  となりました。
 
これが血糖値下降場面なら
 「穿刺型SMBG値」<「専用リーダー値」<「スマホ値」  となります。
 
【FreeStyleリブレ】を運用するに当たっては、以上のような「計測値の違い」を理解しておきましょう。
 

「センサー」は装着後14日間のみ有効

 
繰り返しますが「センサー」は期間限定の消耗品であり、装着後14日間しか機能しません。
 
装着後14日後を超えると、リーダーをかざしても読み取りはしません。
 
ところで、「センサー」は上腕裏側に貼り付く形のまま入浴やシャワーも可能です。
 
しかし、ちょっとしたときで外れやすいのです。
 
装着後14日間の期日を経ていなくても、「センサー」が外れた、もしくは一部が外れそうになった段階で、機能しなくなります。
 
つまり、装着後初日に外れてしまったら、それでお終い。「センサー」は実売 ¥7,000-強ですから、本来なら14日間使えるものが数日でお終いになったら辛い。
 
私は、「実際に5日目で外れてお終い」というのを経験しています。
 
実際、服を着たり、脱いだりしたときに気をつけないと「センサー」にひっかけて外しそうになることもあります。
 
また、就寝中、無意識に「センサー」装着部分を掻いてしまう…ということもあります。私の場合の過去の残念体験は、コレです。
 
この残念な状況を避ける方法は2つ。
 

  1. 「センサー」を覆うように極薄防水フィルム(例えば『デルガード』)を貼る。
  2. 夏場は「センサー」の部分にサポーターを付ける。
 
特に、①は効果絶大です。
 

まとめ

 
FreeStyleリブレ1
 
 
 この記事では、血糖値コントロールが必要な糖尿病患者にとって、福音とも言うべき血糖測定器(疑似血糖値)【FreeStyleリブレ】を紹介しました。  
 
ご興味のある方は、主治医に相談した上で、【FreeStyleリブレ】装着をしていましょう。
 
最初は、自前購入することなく、主治医のところで装着してもらうことをお薦めします。
 
その後、慣れて来たら、アマゾンなどで「リーダー」(購入は1回限り)&「センサー」(購入は都度)を買い求めて実践してみましょう。
 
具体的な活用の仕方や、計測データレポートのことなどについては、別記事にて書く予定です。
 

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